「お金を稼ぐ事は悪いこと?」中高生に聞いた反応が面白かった。
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金融広報中央委員会「知るぽると」では5年おきに、小学生から高校生を対象にした金銭関連の調査「子どものくらしとお金に関する調査」を実施している。
その最新版の結果によると、中高生の大部分は「お金を稼ぐことは良くないこと」とは思っていない実態が明らかになった。
統計のグラフより現代の中高生がお金に対する姿勢が垣間見えて面白い。
金融広報中央委員会とはどんな機関?
金融広報中央委員会は、都道府県金融広報委員会、政府、日本銀行、地方公共団体、民間団体等と協力して、中立・公正な立場から、暮らしに身近な金融に関する幅広い広報活動している機関。
金融に関する情報普及活動を通じ、
健全で合理的な家計運営のお手伝いをしているというのが彼らのスタンスだ。
お金を稼ぐ事は良いこと?に対する回答
引用記事
違法行為は別として、倫理観上の問題として「賭け事」が良いか否かを表したグラフとも読み取れるのだが、
そもそも「分からない」と判断を迷っている人が4人から3人に1人は居ることが気になる。
「違法ではないから、賭け事が成功して儲けることができれば、それはそれで良い事だ」との考えなのだろうか。
設問が少々曖昧なので、これ以上の判断は難しい。
中高生とも今に近づくに連れて設問への肯定派が増え、否定派が減っている。
賭け事の否定をする人が増えている、読み方を変えれば堅実志向派が増えているのだが、同時に意見留保派も増加しているのは気になるところ。
また中高生別では高校生の方が肯定派が少なく、否定派と留保派が多い。
「子供は大人たちに『お金を稼ぐ事は悪いことだ』と教え込まれており、それが大人になってお金への執着心の薄さ、そこから転じて他人がお金を稼ぐことに強い拒否反応を示すことに結びついている」との懸念は杞憂と考えてよさそう。
稼ぐことは悪いことなのか?考える。
かの渋沢栄一氏も「金儲けを品の悪いことのように考えるのは、根本的に間違っている。しかし儲けることに熱中しすぎると、品が悪くなるのも確かである。金儲けにも品位を忘れぬようにしたい」と語っている。
貪るように稼ぐのは醜いが、生きていくだけに必要な分を稼ぐのは悪いことではない。
他人を犠牲にして自分だけ儲かればいいという考えは醜いが、
三方よしの精神で「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。があれば稼ぐのは決して醜くはない。
何か良くて何が悪いのか判断材料を大人が提供していないのも原因だと思える。
そういう温かい心で稼げる道があるということだけでもわかってもらえると嬉しいと一人思います。