必見!電気工事のプロが使う道具一覧
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2021年10月3日 追記
2022年6月9日 追記
プロが使う工具を紹介していきます。
工事に関わらない人はあまり知ることがないと思います。
もちろん近くのホームセンターで安く購入する場合もありますが、
そのホームセンターに必ずおいてあるとは限りません。
注意いただきたいのは、
電気工事と言ってもいろんな種類があります。
どういった環境でどういう設備、高圧なのか、低圧なのかにもより使用する道具や身に付けるものが変わります。
なので基本的な道具を記載していきます。
好みは人それぞれです。
あくまでこのブログは何人かの職人に実際に話を聞いて、
「これは間違いない!使った方がいいぞ!」とオススメされたものを書いていきます。
ニッパー
何を切断するかによって選び方が変わります。
ストレート刃 ラウンド刃があります。
上記の図で表すと、
上がストレート刃
下がラウンド刃
ストレート刃は、表面がまっすぐになっていることから、切断した表面を平らにすることができるようになっています。
ラウンド刃は表面が楕円となっており、切れ味を優先する形状。
状況により使い分けをしますが、
オススメはこのストレート刃です。
フジ矢 電工名人強力ニッパ (VA線切断) 200mm 770-200
断トツでオススメするのが、
ストレート刃のフジ矢の電工ニッパーです。
サイズは200mmです。
他の職人にも聞きましたが、「最高」の一言。
跳ね返りがあるため負荷を無くす意味でバネははずします。
電気工事の基本の道具ではこれ一択で間違いないでしょう。
切れ味は抜群ですが、耐久性は高くはないです。
具材を加工したり叩いたりすると刃こぼれはしやすいです。
迷ったらコレを選ぶことをお勧めします。
メリーのニッパーの206S-200は、フジ矢と比べると切れ味は劣りますが、
耐久性は抜群です。
結構荒い使い方をしても刃こぼれはしないですし、長持ちです。
クライン ニッパー 強力タイプ 全長205mm KLD2000-28
切れ味と耐久性を求めるならアメリカ製のクラインのニッパーがおすすめ。
ストレート刃ではなくラウンド刃なので、硬いものに特化した使い方してもいいと思います。
しかし、クラインは全体的にお値段高めです。
フジ矢の倍ぐらいの値段はします。
切れ味はフジ矢が上だと思いますが、人により感覚や使い方は違うので、
使ってみてもらうしかないですね。
項目に入れるか悩みました。
切れ味は抜群で、フジ矢と同格かそれ以上の切れ味があります。
しかし耐久性がかなり低いです。
使い方を間違えると新品購入後いきなり刃こぼれする可能性があります。
用途を限って使えば最高の代物になります。
例えば、VVFやIVのみの大量のカットの時のみ使用するなど用途を制限する必要があります。
しかし、加工や叩いたりなど少しでも乱暴な使い方をしたらすぐかけます。
なので2軍の工具もしくは、普段は工具箱に寝かせておいて、いざというスーパーサブ的な使い方をしたら作業効率に役に立ってくれます。
1軍で使うならよく考えて使用する必要があります。
ケイバを買うならフジ矢ニッパーを買った方がお得です。
耐久性を求めるならメリー。
耐久性を求めてお金があるならクラインですね。
ペンチ
大きい割に軽くて、少ない力で切断するのが楽です。
ビスもVVFも軽い力で切断可能です。
工具を軽くしたい方はオススメ。
そして耐久性、切れ味バツグンで愛用している職人多いです。
またしても安定のフジ矢です。頑丈な作りで間違いない代物です。
しかし、結構重いです。
切れ味はメリーに軍配が上がります。
クライン ペンチ 強力タイプ220mm KLD2000-8K
アメリカ製のクラインのペンチ。
これが1位でもいいのですが、結構気持ち長いです。
工具差しの種類に寄りますが飛び出る可能性が出てきます。
切れ味は数年使っても買ったときと同じ切れ味を維持してくれます。
4mm以下ビスやケーブルは軽く握っただけて切れます。
しかし値段は高めです。
プラスドライバー
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー No.220 プラス2×150
イメージしているより長いですが、現場ではこの長さを重宝します。
結構雑に使っても曲がったり、折れたりしないです。
日本の会社で作られ世界中で愛用されている商品です。
アネックス(ANEX) ドライバー ビスブレーカー ワニドラ +2x100 マグネット付 No.3980
なめたネジに、より喰いつき、更に外しやすくなったドライバーです。
新品のネジも回せます。
なめたネジを一発で捕まえて回すことができます。
耐久性は調査中ですが、相当荒く使っても持ちますし、先端が欠けることもないです。
ただなめたネジを毎日戦っている方だと、消耗品だと考えた方がいいです。
たまになめたネジに使う人でしたら相当長く使えると思います。
マイナスドライバー
ベッセル(VESSEL) 安全 貫通ドライバー ボールグリップ タイプ -6×150 250
迷ったらコレです。
相当頑丈です。
電気工事でのコンクリートハツリ作業、配電盤、端子台でのネジの取り外しにも使えます。
どんな作業でも耐久性で答えてくれます。
コンクリートハツリをすることがなくても持っていて損はないドライバーです。
ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー No.220 マイナス6×150
プラスドライバーと同じく、ベッセルのマイナスドライバーです。
同じく信頼性の高い製品です。
電工ナイフ
ベテランの職人は愛用しています。
使っていくたびに良い感じに切れ味が落ちて使いやすくなります。
自分で研いだりして切れ味を調整することができます。
もっと長く使っていと刃が細くなっている職人さんもいます。
カッターでやっている人もいますが、人それぞれです。
私はかなり使いこんでちょっと切れ味が鈍いぐらいが丁度いいです。
砥石は持っておいた方がいいです。
100円ショップのでも十分使えます。
刃こぼれしたり、切れ味が鈍くなったら自身で研いで調整しましょう。
上記の折りたたみの電工ナイフは昔からある息の長いナイフです。
どれも同じと思いがちですが、やはり老舗の電工ナイフは一味も二味も違います。
「これ使いな!間違いないぞ!」と言われたナイフです。
ワイヤーストリッパー (被覆を剥くための道具)
これに関しては人それぞれです。
ニッパーで剥く
ペンチで剥く
電工ナイフで剥く(やっている人はほとんどいません)
※電工ナイフを使う場合としては電線が焼けて剥けない場合、えんぴつ削りのような使い方で剥くこともあります。全く使わないことはないです。
一応、電気施工管理士2級で施工の項目には、
「ストリッパーでの被覆するように」という注意事項があります。
新築の現場なのでは、ニッパーやペンチ剥きを禁止しているところもあります。
ストリッパーで行わないと被覆を傷つけてしまう隠ぺい配線した場合、その箇所で短絡する可能性もあるので、被覆を傷つけないストリッパーで慣れることをオススメします。
仮にストリッパーを使う場合は下記がオススメです。
↓
かなり頑丈で太い線も一発で切れます。
私は親方からバネがあると跳ね返りがあるためその負荷をへらすためにバネは真っ先外すように言われています。私の周りでは外している人がいます。
選ぶときに注意してほしい点
商品情報に、「合電線:単線AWG14~24、ヨリ線AWG16~26」と記載があります。
単線は1本の線
ヨリ線は小さい線の集合体
この線のどのぐらいの大きさまで被覆を剥くことができるのかが記載していますので、購入の際はご注意ください。
ベッセルからこちらに買い換えるケースが多いです。
ベッセルでも使いやすいですが、切れ味はこちらが上ですね。
VA線ストリッパーに関しては、あまり使用しないので、
記載を割愛します。
KLEIN TOOLS(クラインツールズ) ワイヤーストリッパー 160mm 11046
かなり頑丈で太い線も片手で軽く切れます。
切れ味も落ちないですしおススメです。
腰袋
電気工事の腰袋といえば、
デンサンですね。
過去に記事を書いてます。↓
新たに腰袋の記事を書きました。
腰袋のインナーサックに特化した記事です。
腰袋内部が整理されて使いやすいです。
興味のある方はどうぞ!
検電器
3480と3481があります。
音が鳴り、点滅もしてライトON・OFFできるのが、3481なのでこの型番がオススメです。
HIOKIは非常に使いやすく、電池も長持ちでなかなか壊れないのが魅力です。
安いものでも事足りるのですが、
普段仕事で使うのでしたらこれにするべきです。
テスター
HIOKI(日置電機) 3244-60 デジタルマルチメーター
もちろん安いテスターはたくさんあります。
金額を上げればは良いものありますが、持ち運びにくかったりします。
腰道具に入れられて、かつ長持ちでなかなか壊れないとなると、
コンパクトタイプで持ち運びやすい、安心と信頼のhioki一択になりますね。
SANWAにも持ち運びやすいタイプもありますが、
長い目で見てもhiokiですね。
絶縁テープ
電気絶縁用ポリ塩化ビニル粘着テープ
※<ビニテープ>はデンカ(株)の登録商標(ブランド)です。
会社によっては使うメーカーはそれぞれですが、
私はデンカ株式会社のテープを愛用してます。
特徴としては、ほどよく伸びる、剥がれない、丈夫この3つが理由です。
普通のビニールテープは絶縁対応ではないため、工事の現場では使い物にはなりません。
通販で数個単位で購入にすると送料がかかるため、大量に買うことをおすすめします。電気会社ですと、電材屋から仕入れるのは安く仕入れることができます。
しかし個人で安く電工テープを探す場合は、コーナンやデポなど業者専門店に行くと数個単位でも結構業者価格で安く買えます。
ヘルメット
これに関しては完全に好みです。
私が使ってよかったのを記載します。
TOYO ヘルメット ホワイト No.170 アメリカン型 日本製
上記を使用しています。
理由としては、
値段が安い、発砲スチロールが入っていないので長時間つけても頭が蒸れない、見た目、ヘッドライトが付けやすいからです。
ヘルメットには頭を保護するために発砲スチロールが入っています。
作業すると熱くなってくるので蒸れてくるんですよ。蒸れてもいいように冷却キャップみたいなのをしている人がいますが、頭に何かを被る習慣がないと苦痛なので、
なるべく蒸れないために上記のヘルメットにしました。
ミドリ安全 ヘルメット 一般作業用 通気孔付 SC11BV RA KP付 スーパーホワイト
私は着けていませんが、ミドリ安全は老舗のブランドです。
悩みましたらここの物にしたら間違いないです。
色は現場指定がなければ自由でいいと思います。
一応基本は黄色、白です。
現場で浮かない色にしましょう。目立っても良いことはないので。
電工手袋
ショーワグローブ No380ブレスグリップ ネイビー Mサイズ 1双
素材がポリエステルなので電工テープが手に付かず素手の感覚で工事ができます。
サイズはMがオススメ!良い感じにピッチリしている方がビスがつかみやすく、細かい作業のときに楽、着脱しやすいのが特徴です。
手袋は全体的に薄い感じなので、毎日使用していると手のひらのラバーが薄くなってきてしまい来て交換ペースが早くなるのが特徴、
値段は1束200~300円なのでそこまで金額的な負担はないと思います。
本当に使いやすいです。
私は着脱しやすくて、薄いのが好きなので使用しませんが、
迷ったらデンサンの電工グローブがオススメです。
フィットグローブ+本革補強なのが特徴です。
※工事内容、環境によって必要な手袋は変わります。
例えば、
・低圧用絶縁薄手ゴム手袋 (直流750V)
※感電などの危険から守るために使用する電気絶縁用ゴム手袋
・低圧二層手袋 (600V以下)
※600V以下の電気回路の活線作業等に使用するものです
・低圧用絶縁ウレタン手袋(交流300V)
※耐油性・耐摩耗性に優れています。
・高圧用電気絶縁ゴム手袋
※高圧電気回路での活線作業、活線近接作業時に、作業者を感電などの危険から守る為に使用します。
なのでどういう作業をするかによって手袋を用意するということは、
知っておかないと恥かきます。
会社の部下、先輩後輩、身内以外には基本話したり注意をしたりしませんからね。
出入り業者だった場合は「こいつ知らねーんだ」で終わりです。
命を守ることに繋がりますからね。
なので使い分けもそうですし、知らないとまずいです。
感電の知識 人体に流れる電流値と人体の反応
● 1mA……最小感知電流。ビリッと感じる程度
● 5mA……苦痛電流。相当痛い
●10mA……可随電流。耐えられないほどビリビリくる
●20mA……不随電流。筋肉の収縮がはげしくて、感電者自身で充電物から逃げられない。 呼吸も困難。引き続き流れると死に至る
●50mA……心室細動電流。短時間でも生命が相当に危険
●100mA…致命的な結果を招く
普段こういったブログ書いています。
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